NOEL(ノエル)
「僕は・・・」
「セシル、さっき言ったろが。
そいつはVINOから来た研修生だ。
おい、アルなんとか。
ちょっとこっちへ来い。話がある。
つか、男子全員ここから退出!
お姫様のお着替えだ。」
「爺ちゃん、
それ以上いったら殺すぞマジで。」
「お、元気出て来たな。ニコ」
「そうじゃなくて!!」
ニコルが立ち上がった拍子に、その足元にあった紙切れがアルベルトの足元へと移動する。
「これ・・・」
アルベルトが拾った紙切れには人型のイラストと、その隣りには小さな文字でこう書かれていた。
『研修生 アルベルト・イレイズ(推測)』
「あぁっ!!」
その紙切れを覗き込んだセシルが残念そうに呟く。
「これ、この人の予想イラスト・・・だよね。」
「四頭身のボディに、異常に長い手足。
まるで・・・宇宙人だな。」
アルベルトはそう言うと、大きな溜め息を吐きながらガックリと肩を落とした。