NOEL(ノエル)

「あの・・・そのお嬢さんというのはつまり・・・」

「カロルだよ。
カロル・・・ブルー。」

「ぁ・・・」

カロルという言葉に、アルベルトの胸はズキリと痛む。


エドはゆっくりと立ち上がると、二の句をつけないでいるアルベルトの脇を通り抜け、入り口のドアへと向かう。

「それじゃあ、話は終わりだ。
どうやら・・・お前は何も知らねぇみたいだしな。

お前の目的が本当にさっき言った通りなら、別に何の問題もねぇ。
セシルの事も、お前にはどうする事も出来なそうだしよ?

俺としちゃあんまり面白くはねぇが、まぁせいぜいお勉強していくんだな。

ただーし!」

エドはぐるりと振り返ってアルベルトを睨む。

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