NOEL(ノエル)

「コレ、かえってフラストレーション溜まらない?」

ビルは唇を尖らせてユーロを見る。

「やっぱ、お子ちゃまだなぁ。ビルは。」

「え、そなの?」

「っていうか~、これはNANO在住者の特権ってヤツかな。

こうやって、思いっきり溜めたフラストレーションを~、一気に解消するのが、エミリアちゃんのライブなんだよね~!」

「な~る~ほ~ど~!!」

パチン! パン!

ビルは思わず手を叩くと、大きくビルとハイタッチをかわした。

「来てよかった~!!
どんなヤバイ目にあっても、来てよかった~!!」

「だろだろ~?!
俺もさ、まさかこんな形でビルに会えるなんて思ってもみなかったさ~。」

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