NOEL(ノエル)
「ああ・・・
そういう事じゃないんだ。
僕が志望した研究所の管理者“エド・ブルー”は、その道のオーソリティーらしくてね。
NANO CITYのアンドロイド製造の鍵を握っているとも噂されている。」
ミルクは眉をしかめながら呟く。
「・・・聞いた事がないわ。」
「実は僕も初めて知った。
訳あってある事を調べているうちに、そこに行き着いたんだ。
彼の名前は表にはあまり出ていない。
それが何故かは僕もまだ分からないんだ。
だから、今回も彼の居場所を探すのに苦労した。
たまたま研修先の候補に上がっていたからラッキーだったんだけど・・・。」
「ガイノイドファクトリーかぁ!
想像しただけでワクワクするよな!!」
ビルは手にした小型モバイルをスルリとポケットに滑らせると、にこやかにアルベルトの傍へ近付く。