NOEL(ノエル)

「勿論、ちょくちょく覗きに行くからね。
ラヴリーなガイノイドちゃん達に会いに♪」

ビルはミルクの手から黄色い紙を奪うと、ふむふむと文面を読み始めた。

「あぁもう!
付き合っていられないわ。

とにかくアル、研修先が変わったのだから、事前研修のレポートも作り直しよ。」

「分かってる。
それで、さっきからコレを調べているんだ。」

アルベルトは手元の分厚い本をミルクに向かって傾けた。

「そう・・・。ならいいわ。
レポートの提出は今週末までだから。忘れないで。」

ミルクは憮然とした表情でそう言うと、バタンと大きなドアを閉めて出て行った。



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