NOEL(ノエル)
「だろ?
それに何だか様子がおかしくてさ。
彼女、エレベーターから出てきたんだけど、足元がふらふらしてて、視点も定まってなくてさ・・・
で、いきなり僕の方に倒れ込んできたんだ。」
「おっと。それで?」
「その時、気が付いた。
その子がガイノイドだって・・・それも、かなり良く出来た・・・。」
「どうして、ガイノイドだと?」
「首の後ろにナンバーがあった。
ED-30360 とね。」
「ED?」
「そう。VINOのナンバーじゃなかったんだ。
何だか嫌な予感がした。
それで、とにかく彼女を僕の母親のいる上の研究室へ連れていこうとした。
そしたら突然黒服の男達が現れてさ・・・、あっけなく彼女は連れ去られてしまった。
成す術もなかったよ。」