NOEL(ノエル)


ひんやりとした倉庫の中、目の前に置かれた4つの長方形の箱を確認しながら、黒い制服を着た男が手に持ったリストを読み上げる。

「今日の返品はもう知らせが行ってると思うが、ガイの所の工業用アンドロイド2体、ユーロの所の農作業用アンドロイド1体、それから・・・

ん? 珍しいな。
エドの所のハウスキーピング用ガイノイド1体だ。」

目の前に置かれた4つの長方形の箱を確認しながら、黒い制服を着た男が手に持ったリストを読み上げる。

「ハウスキーピングねぇ。
何をキープするのかってな・・・くっくっ・・」

「うるせーよ!
てめぇは早くそのポンコツロボット持って消えやがれ!!」

ニコルは大柄なガイに飛び掛らんばかりの勢いで、牙を向く。

「まぁまぁ、そう言うなってお嬢ちゃん。
俺たちもたまにはキュートなガイノイドの顔でも拝みたくってよ、今日は張り切って来てるんだぜ。」

ガイは、息巻くニコルの頭にポンポンと手をのせる。


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