幕末咲乱華
やっと芹沢の元に着いた時、またタイミングが悪い事に力士がやって来た。しかも大勢で…。

芹沢は、また先程と同じ事を力士等に言った。
言われた力士等はやはり顔を赤らめ、激怒した。
……そして喧嘩となってしまった。



芹沢「先程も力士を１人、斬り捨てた!!武士に向かって同じ無礼をするとは言語道断である！」



芹沢はそう叫びながら刀を振り回していた。



沖田「お華さんッ！後ろ!!」



突然、沖田の叫び声が聴こえ後ろを振り向くと、力士に危うく殴られそうなった。



華「…ッぶね。沖田さん有難う！……沖田さん？！」



うずくまっている沖田さんが目に入った。
そして沖田さんの後ろには、今にも拳で殴ろうとしている力士がいた。



華「危ないッ!!」



無我夢中で懐に携えていた沖田さんからのお下がりの刀を鞘から抜き、その力士の腕を斬った。

肉を裂く感触と共に力士は呻き声を上げ、しゃがみ込んだ。
血はそんなに出てはいなかったが…



華「ハァハァ……」



初めて人を斬った瞬間だった。
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