幕末咲乱華
ヒトヲキッタ

ひとをきった

人を斬った………





殺人は犯してないが、きっと自分が居た時代だったら捕まっているだろう……と物凄い恐怖を感じ、泣きそうになった。



沖田「お…華さん、かたじけない。……お華さん?」



沖田の呼び掛けで我に返った。



華「…ってか沖田さん、怪我してますょね?!大丈夫ですか?」



動揺と涙を隠す様にわざと明るく振る舞った。



沖田「な、なんのなんの…これしき♪」



強がって笑顔を見せるが、その怪我をした所は紫掛かっていた。



華「全然大丈夫じゃないですよ!!あっちへ行って休んでいて下さいね?」



腹痛で苦しんでいる斎藤の所が安全そうだったのでそこへ指を指し、沖田が動き出した所で、自分はなんとか喧嘩を沈め様と振り向いた時……力士は誰も居なかった。
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