幕末咲乱華
華「終わっ……た?」


永倉「あぁ、そうみたいだな。角力取は皆、身を引いて行った様だ。」


華「良かった……」



安堵の溜め息が出た。



芹沢「この先に遊廓(ゆうかく)の住吉屋というのがある。そこで斎藤くんと沖田くんを介抱してやろう。着いて来い。」


山南「私達も行きましょう。」



永倉は斎藤の腕を肩に回して歩き、華は沖田の側を歩いた。





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住吉屋に着き、斎藤と沖田を介抱した。



斎藤「かたじけない…。」


沖田「有難うございます♪…やっぱり角力取さんは強いですね〜」


華「ってか、お2人とも元気になったみたいで良かったですね!!」


永倉「…ところで島田。先程の角力取はどこの部屋だったか分かるか?」



島田と呼ばれた男は、巨漢だが優しそうな顔をしていた。
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