幕末咲乱華
それを見て土方は、少し眉間に皺を寄せた。



土方「金って…。あんた、そりゃあ商家からゆすり取ったんじゃねェのかよ?それじゃなきゃ、そんな金……」


芹沢「ゆすり取る?ハハ……馬鹿言ってんじゃねぇぞ。こりゃあ、あちらさんが俺らに使って欲しいとくれたもんだ。」


土方「……はぁ。」



そんな芹沢に呆れて、ため息が出た。



近藤「まあまあ。

コソッ
(トシ、そんな露骨に溜め息なんか漏らすな。)

ささ、芹沢さん。」


土方に囁き、芹沢を部屋へ連れて行った。

そんな近藤も土方の気持ちは良く分かるが、今は芹沢が持って来る金のお陰で生計を立てていられるので、どうすることも出来なかった。



そしてある日、一大事が起こった。
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