幕末咲乱華
新見がいたんじゃないのか?!と驚き、物凄い勢いでバッとその人を見た。



?「うふふ。とても驚いたんやね。驚かしてしもうて堪忍やで?」



口元を右袖で隠しながら上品に笑い、肌は雪の様に白くて、とても大人っぽい雰囲気の素敵な女性だなと思った。



華「え?あ、はいッ!てっきり新見さんと芹沢さんはいらしていたとばかり思っていて。失礼しました。」


?「ふふふ。ええんよ、謝らんといて?」



そう言いながら、にっこりと優しく微笑みかけた。



華「きれい…。」


?「え?」


華「あ゛っ、ああ!すすスす酢すみません!…本当に綺麗な方だなあと思っちゃって。」


芹沢「惚れるなよ?《俺の女》なんだからな。」


華「ほ、ほ惚れる訳ないっしょ!だって俺……って、あれ?ん゛?ぇ゛え?!《俺の女》ァァあああ?!!」



芹沢は、華の雄叫びがよっぽど五月蠅かったのか、物凄い顔をして両耳を塞いでいた。
女の人は笑っている。
< 122 / 201 >

この作品をシェア

pagetop