幕末咲乱華
あれから数日経ち、佐々木と佐伯の葬式を終え、華は縁側に腰掛け、ボーっと空を仰いでいた。



?「なんやなんや?そんな魂の抜けた様な顔をしよって。」


華「あ……山崎さん。」


廊下をスタスタと歩いて来て、お決まりの様に華の隣に座った。



華「なんでだろう…。なんで愛次郎くんを守れなかったんだろう?
“もう愛次郎くんを狙う奴はいないだろう”だなんて安い考えしたばっかりに、こんな事になっちゃって・・…。」



そう言い終えると、体育座りになって膝に顔を埋め泣いた。

そんな華の頭をポンポンと大きな手のひらで優しく叩いて慰める山崎。



山崎「…あいつは・・・佐々木は、自分が死ぬん分かっとったんちゃうんか?」



え?と思いながら、続きを聴いた。
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