幕末咲乱華
野次馬1「ぉぃおいおい……町ん中の大和屋を焼き払おうとしとんで、あいつら。」


野次馬2「ほんまや!なんちゅう奴らや…」



野次馬の声が聴こえて来た。



野次馬1「あの女みたいな奴も仲間なんか?」


野次馬2「そうちゃうか?馬鹿な奴らや…」



このままでは大和屋さんが無くなってしまう上に、壬生浪士組の評判をまた下げてしまう!と危機を感じ、芹沢達の元へ走って行った。





華「もう、これ位で良いでしょ?!こんな事して、大和屋さんが可哀想だし近藤さん達にまで迷惑かけます!もう止めて下さい!!」



目に涙を浮かべ、声を心の奥底から張り上げた。が、しかし……



芹沢「生糸を買い占める大和屋に天誅!」



と燃え上がる火を見ながら酒を飲み、大笑いをしていた。



華「……っざけんな。」


そんな芹沢を見て自分が押さえられなくなった。そして気が付いた時、芹沢に剣を向けていた。
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