幕末咲乱華
河原へ来ると、沖田は華から手を離した。



華「沖田さん、ありがとうございました!」



即座に沖田に頭を下げてお礼を言った。



沖田「いいえ★お華さんが無事なら良かったです!」



子供の様な笑顔で答えた。そんな沖田に、少しドキッとした。



華「・・…あ、あの……どうして俺が大和屋さんにいるって分かったんですか?」



オタオタとしながら、河原に腰を降ろす沖田に尋ねた。



沖田「なんででしょうかねぇ〜?秘密ですッ♪」

華「秘密……ですか。でも、沖田さん格好良かったです!」


沖田「格好良かったですか?!ぃや〜嬉しいですね!華さんに言われると、特別嬉しいです♪」


華「え……特…別?」



ちょっと意味有り気な言葉に、また心臓が飛び跳ねた。



沖田「あれれ?お華さん、顔が赤いですよ?熱でもあるんでしょうか?」


そう言うと立ち上がり、華のおでこに自分のおでこを付けた。



華「うぎゃっ!!」



沖田の顔があまりにも接近したため、驚いて後ずさりした。
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