幕末咲乱華
華「はい……。でも、愛次郎君に出逢えたからこそ見えたものがありました。だから、とても感謝しています!」



足を少しブラブラさせながら話した。



斎藤「そうか・・…。もし、佐々木を殺した奴を俺が知っているとすると…お前、どうする?」


華「……?!」



まさか斎藤がそんな事を口にするとは思わなくて、驚いて目を丸くする事しか出来なかった。



斎藤「…その時、偶然にも見掛けた。佐々木が芹沢さんに斬り捨てられた所を・・・」



そんな…!と口に両手を当てた。





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斎藤はその時、気分転換に朱雀野で散歩していた。すると前方に揉めている2人の人影を見掛けた。近くにあった木にサッと身を隠すと、その人影を見た。雲に隠れていた月が顔を出し、その2人に明かりを照らした。

それが、佐々木と芹沢だった。

芹沢はかなり腕前が良いと風の流れで聴いた。これでは佐々木が不利だと思って刀を鞘から抜き飛び出そうとした瞬間、佐々木が石に躓いき、その間に斬り捨てられた………らしい。
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