幕末咲乱華
土方「今にでも実行したい。」



やっぱり…と思った。そしてみんな、気持ちは一緒なんだと悟った。



土方「だが、もう少ししたら確実に実行できる。」



顎に手を当ててニヤリと口端を上げ、華を見た。



土方「今日の事件、会津公の松平様が大変ご立腹なさった。近い内に、暗殺の御命令を下すだろう…。」


華「……分かりました。」



その時は絶対に仲間に入れて貰おうと強く思った。








土方「ところでお前。大和屋の後、びしょ濡れで総司と帰って来たな。どうした?」



忘れていた事を思い出し、顔がボッと熱くなるのを感じた。



華「え?あ、あの〜…川に落ちたんですよ!あはは〜。」


土方「じゃあ、何故総司は鼻血を出していたんだ?」


華「…は?」


土方「鼻に詰め物してあったんだ。何があったんだ?」



眉間に皺を寄せ、湯を掻き分け華に近付いて来る。
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