幕末咲乱華
?「あれれ〜?風邪引いてるの〜?大丈夫〜?」



?と距離を開けた分だけ、?がその距離近付いて来る。



華「大丈夫でず。・・あんまり近付かないで下ざい。なんか、アレなんで…。」


?「別にいーじゃーん!僕の勝手でしょー!!」



そう言いながら、かぶっていた天蓋を取った。
その横顔は未だに幼さが残っている感じだが、目元は涼やか・鼻は少し高め・唇は薄く……と、まるで女性の様な美しい顔をした王子様的な青年だった。



華「イケメン・・。」


青年「え?」



はっ!と自分の言った事に驚き、そして恥ずかしく思って口を両手で抑えた。



華「な、なななななんでもござませぬ!気にしないで下され!!」



運ばれて来たお茶をグイッと飲んだ。
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