幕末咲乱華
そんな光景を見、静かに部屋の中へ入り障子を閉めた。



華「・・・こんな大事な時に、何もする事が出来ないなんて………。侍の風上にも置けない……!!」



頬に悔し涙を流しながら、震える唇を歯で噛み、だんッ!と壁を殴った。








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?「……おぃ、……き…!」



ぼーっとする意識の中、誰かの声が聞こえ、目を覚ました。



華「ん……?誰?」



目を擦りながら、むくっと体を起こした。



?「俺だ。具合はどうだ?」



¨よっこらせ¨と言いながら、華の隣へ腰を下ろす土方がいた。



華「……あ、あれ?何故、土方さんがここに…?」



御所九門の警護へ行ったんじゃないのか?!と目をパチクリさせて驚いた。
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