幕末咲乱華
原田「そんなのお安い御用だぜ、¨華¨♪」



親指を立て、パチッとウィンクした。

続いて皆も¨承知!¨と言ってくれた。



華「・・‥ありがとう…」



こんな些細な我が儘も面倒くさらずに聴いてくれる皆が好きで、又、大切な人達だと改めて感じた。





それから和気あいあいと朝食を取り、病み上がり初めての稽古をした。


やはり休んだ分だけ体力は落ちていたので、稽古が終わった後も、庭で満足いくまで素振りをしていた。



?「どうだい?調子は。」


華「近藤さん……と、山南さん!」



素振りを止め、2人を交互に見た。久しぶりに言葉を交わしたなぁと、笑顔になった。



山南「元気が何よりだよ。でも、まだ病み上がりみたいだから、今日はそこまでにしておきなさい。」


近藤「もう少しで夕飯だそうだ。だいぶ汗をかいてるから、着替えてきなさい。」



自分の子供みたいに優しい言葉をかけてくれるお母さんみたいな山南とお父さんみたいな近藤。


こんな夫婦って良いなぁ‥と思ってクスッと笑い、¨分かりました♪¨と答えた。
< 167 / 201 >

この作品をシェア

pagetop