幕末咲乱華
華「どうです?俺が抜けてからの台所の様子は?」



隊士になった時から、少し気にかかっていた。

若い人が少ないため、体力的な事など心配だった。



おしの「そうやね〜……。やっぱな、若い子がいいひんなったら活気がのうて寂しいなったなぁ〜。そんで、その分だけ忙しいなった!」



あぁ、やっぱり…


ズゥウン…と気持ちが重くなった。
周りに蠅が集っているのが見える様だ。


それを見たおしのは、ウィンクをしながらンベッとベロを出し、



おしの「冗談や、冗談!」



華の背中をバシバシと叩きながら、ケラケラと愉快に笑った。


もう!びっくりさせないで下さいよ〜と、泣き真似した。



おしの「でもな、若い子がいいひんくなってから活気がのうなって寂しいなったのはほんまやで?」



しかし今度は寂しそうな表情になり、華の頭を撫でた。



その時のおしの顔は何故か、見れなかった。







そうこうしている内に、あるお店の前に着いた。



犬「わんわんワン!くぅ〜ん‥…」



沖田と前、八木家当主にお礼の品物を買った店だ。
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