幕末咲乱華
芹沢等が屯所を留守にしていた時を見計らい、近藤・土方は試衛館派の人々を集めた。


そして、松平公から芹沢暗殺の命を下された事を伝え、まず、芹沢の片腕・新見 錦を消そうと決めた。


しかし無闇に殺すとなると、世間からの評判は又、落ちてしまう。


そこで、「局中法度」という隊内規制(ルール)を作り、隊士等に公表した。

勿論、新見がいない時に‥……





局中法度の内容はこうだ。



一、士道(しどう)にそむくまじこと

一、局を脱するを許さず

一、勝手に金策をいたすべからず

一、勝手に訴訟(そしょう)を取り扱うべからず

一、私の闘争を許さず


右の条々に相背き候者、切腹申しつくべく候なり。





数週間が過ぎた日。

新見は早速、局中法度に背く事を仕出かした。
< 182 / 201 >

この作品をシェア

pagetop