幕末咲乱華
山崎は新見の動きを見張っていたため、その事柄を近藤・土方・山南に話し、そして土方・山南は原田等を連れてある場所へと向かった。





そこは、祇園の貸座敷山緒だった。





土方「御用である!」



低く恐ろしい声で、亭主・仲居を鎮まらせた。



土方「新選組 新見錦が御遊興中(ごゆうきょうちゅう)であるはずだが‥…座敷はどこか?」


?「へっ!は……離れでございますぅ……!」



今にも倒れそうな位に青い顔をした亭主が、か細い声で言った。


土方は¨分かった¨と言い、連れて来た数人を離れ座敷の南に面した中庭へ行けと言った。

そしてもう一度亭主に目を向けると、



土方「もし騒ぎ立てる者あれば、容赦なく斬る。そう仲居達にも伝えておけ。」



と言い、離れへ向けて足を進めた。

その後に原田も続く。



山南「すみませんね?しかし、土方君は怒ると何するか分かりませんから、気を付けて下さいね?」



微笑んで、土方の後を追った。





それから最初の出来事に戻る。
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