幕末咲乱華

新見「お、おれを誰だと思っている‥…？芹沢鴨の片腕だぜェ〜？

……俺が切腹しちまったらぁ、芹沢さんはお前等¨試衛館派¨の奴等をぉ、皆殺しにするだろうなぁ〜。」



酔いが回っているのだろう。呂律が上手く回らない上に、シャックリを繰り返している。



新見「大和屋の事件後ぉ、俺は局長の座をぉ、降ろされた挙げ句にィ‥…この様かよぉ〜！
‥……笑えるネェ？」



一瞬、眼が怪しく光ったと思った瞬間、抜刀をし、その場にいた遊女を斬った。


遊女は叫ぶ間もなく、真っ赤な血の雨を部屋の中へ降り注ぎながら息絶えた。



原田「お、おめェ！何て事をしやがるんだァ！！」



罪の無い人、特に女を殺したものだから、原田は怒りに震えた。



土方「抑えろ、左之。もうすぐコイツ(新見)もあの世行きだから……なぁ？」



フッとあざけ笑う様な冷たい笑みを浮かべた。



新見「こ、この野郎！！」



土方のその笑みが勘に触った様で、額に青筋を立て、土方に斬り掛かって来た。