幕末咲乱華
何とか土方からも野口からも距離を置けた。


華「屯所に帰ればきっと、切腹が待ち受けているだろうなぁ………」



河原に腰を下ろし、キラキラ輝きながら流れている川を見た。





一、私の闘争を許さず





華「ひぇぇえええ!!
ありえないありえないありえないーーー!!
だって、まだピチピチの18なんだよ?!
嫌だよ〜死にたくないよ〜……」



体育座りをし、足の中に顔を埋めた。

死の恐怖が襲って来て、目に熱い物を感じた。



?「何で死ななあかんの?」


華「………え゛?!」



驚いて顔を上げると、そこには久しぶりに見るお梅さんだった。



お梅「どないしたん?うち、話を聴いてあげることしかでけへんかも知れんけど……」



ふふふっと優しい笑みを浮かべながら、華の隣に座った。



華「………お゛、お゛梅ざぁ〜ん゛!!!」



自分でもビックリする位に大きな声を上げて泣いた。
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