幕末咲乱華
野口と試合をしていたけど、それは一歩間違えると殺し合いになっていたかも知れない――…


それを副長の土方に見付けられてしまった――…


だから、もう切腹は確定だ――…



そんな事を、お梅に泣きじゃくりながら頑張って話した。



お梅「そうやったん……。
けど、きっと大丈夫やで♪試合なんわ変わらんしね。
殺し合いになってたら問題外やけど♪」



ふふふ、と面白そうに上品に笑う。

華にはその笑いが少し黒く見えた気がしたが………



華「じゃあ、屯所に戻っても大丈夫かなぁ……?」



少し勇気付けられた華は、鼻水をお梅から貰った布で咬みながら聴いた。



お梅「大丈夫や!!
……せやけど、今はダーメ♪」


華「え゛!なんで?!」



やっぱり切腹かぁぁぁ…と気が重くなり頭を抱えると、



お梅「ちゃうちゃう!
ただな、一緒に散歩して欲しいんよ♪」



ビックリさせてごめんやで?と、華の頭を撫でながら謝った。
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