幕末咲乱華
今夜は見事な程に丸く,綺麗な形をした満月が空に浮かんでいる。


そして,その光に照らされている華さんの顔から涙が伝っていた。


…不謹慎にも美しく見え,胸が高鳴った。


そんな自分に驚きながらも平常を保ち,華さんの言葉を待った。





華「ぃ…いえ!何でも有りません!
では,さっきはありがとうございました♪
おやすみなさい。」





そう言うと,自分の部屋へと走って行ってしまった。





沖田「何でも無くないですよ…泣いていらしたのに…。」





華が走って行った方向を悲しげに見つめていた…
< 37 / 201 >

この作品をシェア

pagetop