幕末咲乱華
《目を瞑ってゆっくりと深呼吸をしてごらん。すると、心が落ち着いて相手がしようとする事が手に取る様に分かるんだよ。》





嫌だと言う程、しつこく言われ続けて来た言葉。今は、そんな言葉が心を落ち着かせてくれる。


目を瞑ってゆっくりと深呼吸をする…。
すると、呼吸し易くなり気持ちが軽く成って来た。


しっかりと竹刀を握りしめ、沖田に集中させた。

沖田が近付いて来る音が聞こえ床を蹴る音がし、自分の真上にいるのが見えた。
自分に振りかざして来る竹刀をギリギリまで近づけ、素早くその場から離れた。



周りから隊士の歓声が聴こえる。





沖田「なかなかやりますねェ、お華さん♪目を瞑って私に立ち合おうとは…♪」





笑っている顔が見えるが、目が笑っていない。





華「沖田さんもですね!!でも、ぁたしが負けるなんて有り得ませんから」




2人の間に不穏な空気が流れる。
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