幕末咲乱華
華「来いッ!!」


沖田「やぁあ−ッ!」





細く甲高い声が道場内に響く。





『ガンッ!!!』



2人の竹刀が勢い良くぶつかり、そのまま押し合いになった。



華「くッ…!!流石は沖田さんだ♪あたしに付いて来れるなんて…」


沖田「フフッ…♪華さんも流石です!」



ギリギリと竹刀が擦れる音が聴こえる。


それからそのやり取りが何度も続き、一旦離れ、お互いに距離をおいた。




華「はぁはぁ…」


沖田「ふぅふぅ…」





2人とも息が上がる。





土方『華…お前は女子なのに総司と互角の強さとは大したものだ。しかも目を瞑って…』





暫くすると、呼吸が互いに整い、



華「では、そろそろ本勝負と行きますか?」


沖田「はい♪但し、私に着いて来れるか…ですけどね?」





隊士等は騒がしくなったが、又静寂を取り戻した。


華が目を開き動いたからだ。
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