幕末咲乱華
土方「やめッ!引き分けだ。これ以上続けるとケガするから、今回の勝負はここまでだ。」


華「引き分けも悔しいけれど、良い試合でした!!有難うございました♪」

沖田「私こそ♪ここまで私に喰い付いて来た人は初めてでした!有難うございました♪」





それから華は、汗で顔がべた付いていて気持ち悪い為、顔を洗いに井戸へ向かった。





華「良い勝負だった!…沖田さん、微妙に手加減してたなァ。フーッ…」


水を井戸から汲み上げ、顔を洗いながらブツブツ独り言をつぶやいていた。





後ろに人の気配がして振り返ると土方がいた。





土方「おぅ。さっきは良い勝負だったな!華、お前ェ…かなり腕が立つな。」


華「ふふ♪有難うございます!!格闘技系、好きなんで♪」


土方「そぉか…。さっき近藤さんも試合を見ていたらしくてな、たいそう華の腕前が良いと誉めていらっしゃった。…まぁそんな事だ!!しっかりやれや。」


華「?…分かりましたぁ。近藤さんに宜しくお願いします!!」


土方「分かった。」





それだけ話すと、土方はその場から離れて行った。


…土方が本当に言いたかった事が後で分かるとも知らずに華は台所へ向かった。
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