幕末咲乱華

☆芹沢 鴨

【4月 2日】

近藤さん達は大阪平野屋五兵衛方で百両を借用し、制服羽織りの製作資金とした。


その頃華は隊士となったので、少しでも男らしくなる為に男装する事となった。
お手伝いをして貰ったのは、おしのさん。

隊士になったと話すと最初は驚いた顔をしたが、



おしの「お華ちゃんやったら大丈夫♪でも、1日1回はうちに顔を見せてや?」



と笑顔で答えてくれた。

そして男装の方はと言うと……



おしの「こら−!動いたらあかん!!」


華「だって…くすぐったいんだもん!!」



晴れ渡る良い天気の下、庭で手伝って貰っていた。



おしの「これ位、我慢しい!!…………よし、着物は完了やね♪ほな、次は髪型…」


華「あの〜…全体的に切って貰っても良いですか?長い髪だと動きずらくて嫌なんです。」


おしの「え゛ー!こんな長くて綺麗な髪、切ってもうてええんか…?」



華は柔らかな黒髪で、長さは腰より10程短い。
今まで耳の下で1つ縛りをしていたが、京都の4月付近は暑いので耐えきれなかった。
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