幕末咲乱華

それから夕方となり、近藤さん達が帰って来た。


今日から女中の仕事をしない事に寂しさを覚えた。
楽しいとは思えない仕事だったが、今となっては良い思い出になっている。
しかし、おしのさんの気持ちを大事にする上に近藤さん達・隊士を守る事に専念する為、どんな事が有ろうとも挫けずに頑張ろう……そして、最後まで隊士達の生きる姿を見届けようと決意した。



華「皆さん、お帰りなさい!!」


近藤「おぉ、華か！随分とバッサリ行ったな！しかし良く似合うな〜」


華「有難うございます！」


？「こんな所で長話はするな。」


近藤「…すみません、芹沢さん。あ！華、こちらは局長の芹沢さんだ。」


華「初めまして…芹沢さん。」



芹沢は「フンッ」と鼻を鳴らすと、腕を組みながら横目で華を見、横を通り過ぎて行った。
その後ろには態度が悪そうな人が３人とそうでもなさそうな人が１人、着いて行った。

こんなタイプの人は初めてだった華は少し戸惑った。