幕末咲乱華

華「失礼します。華です。」


土方「あぁ、入れ。」



久しぶりの土方の部屋は整理整頓があまり出来ていなかった。



土方「これだ…この羽織り。その上に羽織ってみろ」


華「はぃ…」



全体的に浅葱色が目を惹き付けるが白いだんだら模様が袖に入っていて、隊士になれたんだ…とその重みを感じ取れ、感動した。



土方「お!!似合うな！」


華「だって、ぁた…俺が着るのは何だって似合うんだから♪」


土方「……俺の前では無理するな」


華「え？」



笑わせようと冗談を言ったつもりが土方を怒らせた様になってしまった。



土方「無理して違う自分を作らなくて良い」


華「…お気遣い有難うございます。でも、これからはせめて外見や言葉だけでも男として生きたいのです！」


土方「華は強い女だな…」



そういうと華の腕を掴み、胡座をかいている自分の上に見つめ合う感じに座らせた。