幕末咲乱華
華「あはははははッ!
大丈夫ですょ♪近藤さん達は、そんな事をする様な人ではないですから♪」


当主「ぃえ、もう一方の芹沢はん達なんです!
特に芹沢はんは、菱屋から買い物をしはったんですが代金を払わず、店の者が催促しても駄目なのです…。
ですが何度もそうすると、壬生狼と恐れられた相手だけに何をされるか分からないのです。
虚しく断念しようとしましたが、では女ならどうかと【お梅(おうめ)】という女に催促させに伺わせはりました。
ですが、ある日、その女が催促しに伺わはったら、自らの部屋へ連れて行き、手込めにしはったらしいです。」


華「うぉ……!前に私も永倉さん達に忠告されたんですが、それは恐ろしい人物ですね…。」


当主「私の家に、そんな方がいる事も恐ろしいのです。
ですから、お華さん…でしたか?油断はしない方がよろしいですよ!」


華「八木さん…!有難うございます♪」


当主「ははは!……そういえば、自己紹介をまだしていまへんでしたね?
私は、この八木家当主【八木 源之丞(やぎ げんのじょう)】と申します。こっちは妻の【八木 雅(やぎ まさ)】と申します。
以後、お見知りおきを。」


華「こちらこそ、お見知りおきを♪」



八木さん達が睨んでいる一部の人とは、芹沢一派だったんだ…と悟った。
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