幕末咲乱華
血生臭い臭いが漂っていたが、それどころではない。
必死になりながら力士の頬を叩いたり、体を揺らしたが……反応は無かった。





死んだのだ。





そう悟った時、沖田さんが華の肩に手を置き、顔を縦に振った。


その場にいた試衛館派の皆と一緒に両手を合わせ、安らかに眠る様に祈った。



永倉「…にしても、こんな無残な殺し方をして!酷いものだ!」


山南「私も同感。又、この様な人が出ない様に芹沢さんを見張らなければいけませんね?」


華「…はい。罪も無い人が、無駄に命を落とすなんて辛すぎます。…早く芹沢さんの元へ行きましょう!」



小さくなって行く芹沢の背を追って行った。
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