fennel/mimosa

恥ずかしい……

 凜歌寝てる!凄い勇気。君の勇気に乾杯。
 紅さんは……すっごい真剣だ。背筋ピンとしてる!

 次なんだろ?校長先生の話の次は……生徒会長の話か。
 ちらっと先生たちの方を見ると、凜歌を見てる!起こさなきゃ!

「凜歌、起きて」
「……」
 安らかな眠りだ。寝かせてあげたいけど……やばいからね。
「凜歌、凜歌!」
「……」
 だんだんイライラしてきた。うわ〜先生たち私に起こせって目で訴えてきてる。

「起きなってばー!!」

 思わず立ち上がって叫んじゃった!寝ている凜歌よりも迷惑だ……。
 急いで座ると、四方八方からクスクスという笑い声。
 ハズカシイ……恥ずかしすぎる!穴があったら入りたいよぉ〜!

『はぁ…』

 私が必死に孤独な恥ずかしさと葛藤していると、ため息がスピーカーから聞こえた。
 慌てて壇上を見ると……お兄ちゃん。何でそこにいるの!?

「蓮音…場所を考えろ」
 って目で言ってる……!
 あーもうっ!バカ、私のバカ!
 ……お兄ちゃんに怒られるのかなぁ……。お父さんは笑うはず。家に帰りたくないよぉ。
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