fennel/mimosa
「飛夜〜帰ろーぜ」
「あぁ」

 お兄ちゃんがやっとで手を話してくれた。

「じゃあな、蓮音?」

 家帰ったら覚えてろよ?
 って言われてる感じが……。

「じゃ、放課後ね。蓮音ちゃん☆」
 はーい。って手を振る陸先輩に振りかえしながら思ったこと。

「お兄ちゃん何しに来たの?」
「兄貴がオレに用事があったんだ」
「何でお兄ちゃんまで……」

 女の子なら誰かについてきてもらうかもしれないけど……男の子もついてきてもらうもの?

「あー蓮音に会いに来たんじゃないの?」
「え?イジメにきた?」

 ……あり得る。うん……あり得るよ!

「じゃなくて……」
「お兄ちゃんの苦手な……」

 やられっぱなしはダメだと思うんだ。
 でも……逆手に取られることが……大半。

「今日こそは……!」

 ギャフンだー!ぎゃふん!!
「……蓮音ってやっぱおもしれ〜」
「昔から」
「なかなか気づかなさそう」
「そうでもない。昔に色々あった」

「何話してるの?」
 2人が雑談してるなんて……仲良しになったのかな?
「蓮音がおかしいって話」
 うなずく明君
「ひどい!」

 二人して〜!
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