fennel/mimosa
俺が何でこんな事すると思う?
他人に干渉するのが嫌いな俺が如月兄妹にかまう理由。
そんなの簡単だ。
楽しそうだから。
「何でしょうか……?」
笑顔で目の前に立つ少女、久原紅が言う。
こりゃ……キレてるわ。こわー。
「俺と飛夜は一心同体だから。飛夜に用事あるなら俺が聞くよ」
久原紅は一瞬笑顔が崩れそうだったが、なおも笑顔のままだ。
なかなかしぶとい。
「いえ、大したことでは無いので……」
「もしかして……告白?」
無言。表情さえ動かないが、どこか動揺を感じる。
「ざーんねん☆飛夜は誰とも付き合わないよ。どうしてだと思う……?」
答えを教える気なんて無いけど。
この質問を投げかけると、こう思うヤツが絶対いる。
蓮音ちゃんがいるから。
んなわけないつーのに……。
二人は兄妹だ。義理でも兄妹。
二人が……どちらかがその枠組みを壊したいと思わない限り兄妹。
今のところ、そんな気持ちは2人にはないらしい。
久原紅は無言で自分の教室の方へ歩いて行く。
しかも前方から飛夜。
久原紅は頭を下げただけで、立ち止まらず歩いていった。
他人に干渉するのが嫌いな俺が如月兄妹にかまう理由。
そんなの簡単だ。
楽しそうだから。
「何でしょうか……?」
笑顔で目の前に立つ少女、久原紅が言う。
こりゃ……キレてるわ。こわー。
「俺と飛夜は一心同体だから。飛夜に用事あるなら俺が聞くよ」
久原紅は一瞬笑顔が崩れそうだったが、なおも笑顔のままだ。
なかなかしぶとい。
「いえ、大したことでは無いので……」
「もしかして……告白?」
無言。表情さえ動かないが、どこか動揺を感じる。
「ざーんねん☆飛夜は誰とも付き合わないよ。どうしてだと思う……?」
答えを教える気なんて無いけど。
この質問を投げかけると、こう思うヤツが絶対いる。
蓮音ちゃんがいるから。
んなわけないつーのに……。
二人は兄妹だ。義理でも兄妹。
二人が……どちらかがその枠組みを壊したいと思わない限り兄妹。
今のところ、そんな気持ちは2人にはないらしい。
久原紅は無言で自分の教室の方へ歩いて行く。
しかも前方から飛夜。
久原紅は頭を下げただけで、立ち止まらず歩いていった。