満月の夜に
          
 都心から少し外れたこの町は、


 びっくりするほど静かだった。





「・・・怖いよぉー・・・」






 あたしは歩いているうちに、

 公園に着いた。





 赤いベンチに座る。







 その時








   “カサッ”








  「・・・誰!?」










 後ろの茂みから、音がした。






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