満月の夜に
 「満月・・・?」




 「うん、そうだよ。マンゲツ。」








 男の人は、ムクムク、と茂みから


姿を現した。






 20歳くらいかな・・・でも、すごく綺麗・・・









 長いまつげに月明かりが反射して、


美しい顔が余計に美しく見えた。









 「・・・名前は?」







「・・・マンゲツって書いて、ミヅキ。

  あなたは?」






「僕は陽路-ヒロ-。

           
ミヅキか。いい名前だね?」







「・・・・・そう?ヒロもいい名前じゃない?」




「あはは。ありがとう、ミヅキ。」





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