4月1日の告白


アタシは壁に手をつきながら、千夏ちゃんが居たソファーのところまで戻ってきた。



少し覗くと、

千夏ちゃんは1人で静かに座っている。



アタシは、

“まだ手術は終わってないのかな”

と思いながら千夏ちゃんの隣まで行った。




―――しかし





途中で、あることに気付いた。




千夏ちゃんは、

じっと、前を見据えて静かに泣いていたんだ。



手術室のほうを、声をあげることもなく、静かに。




そして、アタシの足音に気付いてゆっくりと振り返る



『あ、す、かぁ…ッ』



千夏ちゃんはアタシに抱きついてきた。



「大丈夫だよ、大丈夫だよ、きっと」


必死に慰める



でも、千夏ちゃんは首を横にぶんぶんと振り、


手術室を指差した









「え…??」



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