4月1日の告白







担当医は、





呟くように













『残念ながら…お亡くなりになりました』






そう言った。








アタシの世界が、途端に緑と茶色を混ぜたような



泥沼色の世界に変わった瞬間だった




「なんで…!
なんで、なんで正、やだやだやだ!!!!!」





―ッ…



頭が…痛い。






あれ??



今日って何日だっけ…



思い出せない。




でも、今日はきっとエイプリルフールだよね、うん。




だって、そんなの有り得るわけないじゃん。




正は、ずっとそばにいてくれるはずだもん…




正だけが、それぐらいにアタシを大切にしてくれてたんだもん。




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