4月1日の告白





そっと、俯く。


今よく考えてみて思った。



アタシ、みんなに合わせる顔がないよ…


どうして正に、

『危険なことしないでね!』

と言ったりして、事故を防ごうとしなかったのか。



みんなきっと


アタシに対して

怒りを覚えているんじゃないだろうか…??




『あすかちゃん…よね?』




その声は、すごく突然に頭上から降ってきた。



聞いたこともない声だ。




もしかして、と顔を上げる。




「そうです…」


『私、正の母ですが…お付き合いさせてもらってたみたいね』



そこに居たのは、やはり正のお母さんだった



格好いい黒いスーツを着こなし、


姿勢が良く、裕福そうな雰囲気を漂わせている。



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