4月1日の告白





でも、そんなとき




ある日突然、

1人で家にこもっていたときに玄関のベルが鳴った。


「正ッ!?」



そのベルの鳴らし方は、正がアタシを迎えにきて鳴らしていたときと似ていたので



そんなことあるはず無いのに、アタシは喜びながら玄関に駆けた。




「はーい♪」



笑顔でドアを開ける。




けど、そこに居たのは当たり前だが正ではなかった。



『良かった…ここで合ってるのね』


またアタシは笑顔を失った。



そこに居たのは正のお母さんだった。


そっか…

だからベルの鳴らし方が似てたんだ…


なんだ、そっか…。




「…どうしたんですか?」




『実は……』




正のお母さんはカバンをごそごそとして、何かを取り出した。





『正の机の中に置いてあったの。見せていいもんか悩んだけど…思い出としてもらってくれないかな?』




それは、


青い封筒に入った手紙だった。




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