4月1日の告白
だけど、しばらくして彼は、突然にかっと笑って
『そーだよな!!今日会ったばっかだし。友達にはなってくれる?』
と、はにかみながらアタシに言った。
それなら、とアタシは頷く。
『良かった‥‥よろしく!!』
正くんは立ち上がってアタシに握手を求める。
「よ、よろしく」
まるで少女漫画のようなコトをする正くんに若干引きながらも、
アタシたちは握手を交わした。
――今思えばこの握手は…
“お互いの傷を癒やし合う”
という契約だったかもしれない。
アタシと正くんはその日から友達関係になった。
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