4月1日の告白




―ジャリッ、ジャリッ―



そのとき、

不意に足音が後ろから近付いてきた。


振り返るよりも先に、その人物はアタシの顔を覗き込んだ。



『久しぶり』



そこには、昔一緒に遊んでいたときのような笑顔の敬太が立っていた。

ついこの間まで見せていた冷たい表情じゃない。



アタシはびっくりしてどう反応してよいのか分からず、言葉をつまらせる。



『何かたまってんの?笑』


「そ…そりゃぁ固まるでしょ!!
急に何!?」



今更コイツにドキドキなんてしてない。


今はただ、空の上のどこかに居る正に心の中で謝りながら自分を責めることしか出来なかったから。

これから、アタシは普通に生きていっていいのかなとも思う。



『……そか』



敬太はしばらくアタシを眺めていたかと思うと、


地面に視線を落とした。


かと思えばまたすぐに前を見て、



『とりあえず、俺が一緒に帰ってやるよ♪』



それだけ言うと、アタシの歩幅に合わせて歩き始めた。
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