4月1日の告白


気付くとアタシは、無意識に公園に来ていた。


よく小さいころ遊んでいた場所だ。


ブランコに腰掛けてしばらくすると、息苦しさが消えた。



キィ、キィ‥と音をたててブランコが微かに揺れる。


―敬太は、もしかしたら、アタシが寂しそうだったから気を遣ってくれていたのかもしれない。



アタシが走って逃げる間際に一瞬目が合ったときの敬太の表情。



少し悲しそうに見えた気がした。



「はぁ‥ごめん、敬太‥。」


『本当だよ、こんちくしょう』


「…え」



顔を上げると、

無表情でアタシを見下ろす敬太が居た。



走ってきたのか頬に大粒の汗が伝っている。



『お前ちっさい頃からよく公園行って泣いてたな』


「…そーだっけ」


『だから分かった』



敬太はアタシの隣のブランコに腰掛けて、


話し始めた。




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