4月1日の告白
けれどもアタシは、そのおかげで気が楽になった。
友達も、アタシが前のようにずいずい話しかけたりするうちに、
あのことを忘れたように仲良くしてくれるようになった。
でも、時々ツラくなることもある。
そんなときには‥
《敬太、今日も公園いい?》
《わかった》
公園のさびれたブランコに座り、コーラを飲みながら敬太を待つ。
まもなくしてポンと肩に置かれる手。
『よっ』
「敬太‥聞いてくれる?」
そんなとき敬太は必ず来てくれて話を聞いてくれた。
こらえきれなくて涙を流しながら話しても、
敬太は嫌な顔ひとつせずゆっくり聞いてくれる。
この間まで嫌いな奴だったけど
もうそんなのどうでもよくなってた。
ツラいときに話を聞いてくれるのは敬太だけだった。
.