4月1日の告白





  そのときだった




ガッッシャーン!!!!



ドアのガラスが飛び散る。



アタシは涙目でそこを見上げた。



『……何だお前ら……』



割れたガラスの向こうに、敬太がいた。



敬太はアタシと男たちを見て放心したような顔をしている。


一瞬、アタシと目が合ったとき、

敬太はすごく悲しそうに顔をゆがめた。



『何だてめー。お前も一緒にやるか?』



金髪男が笑いながらそう言う。



『……けんな』


『ああ?』


『っざけんなよ!!!!!!!』



敬太は割れたガラスの隙間をくぐってこちら側にすとんと降りた。



そして、真っ赤な顔で金髪男に飛び掛る。



『てめぇ、どの手で触った!!言え!!』


『…は?何だお前、ただのかっこつけか』


『言えっつってんだよ!』


『こっちだけど?』



金髪男は無表情で右手を挙げる。


その瞬間、敬太は金髪男の右頬に拳を入れた。



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