4月1日の告白
アタシはしばらく正の胸で泣き続けた後、正気に戻って正から離れた。
『‥ごめん。嫌だったか?』
正は申し訳無さそうに頭をかきながら、アタシから視線を逸らす。
アタシは気づいた。
―…正の顔…
タコみたいに真っ赤だ。
笑いが込みあげてくる‥
「…っ…はははは!!!!」
『え?何!?』
突然笑い出したアタシに正は驚いた表情をした。
「‥なんでもない‥何か笑えちゃった」
正がアタシを見つめているのが横目に見える。
じっとアタシを見つめてる
急にしんと静まり返った保健室で、薬の匂いがぷんぷん漂っていた。
『笑ってくれてよかった』
そして、正は優しく微笑みながら言った
その微笑みはあまりに眩しくて
アタシは目を逸らしてしまった。
アタシの気持ちは揺れ動いていた。